畜生育成計画。

《日々の生活記録的ななにか》

マッチ売りの少女(改悪版)part1

なんか今朝は肌寒い感じだったので見た目だけ薪のファンヒーターにボーっと当たっていると、童話のマッチ売りの少女を思い出しました。

世間一般的にはマッチが売れず凍死してしまう、というバッドエンドで定着しているこの物語ですが、

 

気に入らないので改訂します。ハッピーエンドが好きなのっ(勝手)

 

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しんしんと雪降る、ここはロンドンの駅前。

過行く人々の手には年末ジャンボ宝くじの連番。

(※ここで既に世界観が崩壊しましたが最後までご覧ください)

そんななか結構がっつり目に防寒対策して若干着ぶくれ気味の少女がいました。

 

彼女の名前はジュリアン。貧しい家庭でおばあちゃんと二人暮らしをしているなにかと恵まれない薄幸の美少女である・・・、

おばあちゃんが趣味で通っているホストクラブで大量にもらってきたマッチを、ただ捨てるのは勿体ないから売りさばいてこいという理由で、今宵は駅前に来ているという状況である。

ぶっちゃけマッチ自体は売れなくても捨てて帰ればいいだけで問題ないのだが、

売上金は自分の好きに使っていいということだったのでちょっとエロスも交えつつ駅前で冴えないサラリーマンどもに買わせればプレステ4くらいは買えるだろうと考え、この駅前で1時間ほど前から粘っている。

 

が、・・・まったく売れない。

そりゃそうか家に帰れば床暖、暖炉のフルコースだしマッチを使う必要性がないわけだしなぁ・・・」

 

少年「・・・ねぇねぇおねえちゃん、さっきから一人で何しゃべってるの?」

ジュ「・・・・・。」

 

あまりにも売れない退屈さから一人語りを始めてしまっていたらしい。

ジュ「いや少年よ。なにも言わずにこのマッチをかってはくれないか?」

少年「いらない。だってうちに帰ったらストーブあるし」

ジュ「・・・まあ普通そうなるよね。」

 

文明が発達した昨今でマッチの需要は低い。

たばこの火をつけるにもライターがあるし、

正直買ってもらえるとも思ってはいなかった。

ジュ「はぁ・・・、第一ホストクラブのマッチっていうのがなぁ・・・。」

パッケージには顔面の二倍近く膨れ上がった髪の毛を金髪に染め上げた細身の妖怪のような男がバラを咥えて立っている。・・・誰だよ翔夜って。

思いのほかマッチが売れない苛立ちと、元凶であるこのマッチ箱のイラストの出来栄えの悪さに対する苛立ちとでがむしゃらにあちこちに火をつけたくなる衝動に駆られる。

いかんいかん、これではただの放火魔ではないか。

ジュ「よし決めた!少年、今暇か?このマッチ箱に書いてある妖怪を退治しに行くぞ。」

少年「うーん、おもしろそうだけど暗くなってきたしそろそろうちに帰らないと。でもそこで仲良くなったワンちゃんがいるから、お供じゃあないけど一緒に連れて行ってあげてよ。」

ジュ「野良犬か・・・。まぁ構わんが。」

もともと一人で時間をつぶす予定だったんだ子犬の一匹くらいいても足手まといにはならんだろう。

少年「ケルベロスおいでー。」

・・・ずいぶんと物騒な名前を呼ぶ少年。

路地裏の物陰からきゅいんきゅいん鳴きながら姿を現したソレは私の想像をはるかに超える生命体であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ジュ「いやこれぜってぇ野良じゃねーだろ!!」

ケルベロスの名にふさわしくも頭角を現したのは、巨大犬で有名なアイリッシュウルフハウンド。

少年「さっきそこの路地裏で段ボールに包まったおじちゃんが食べられかけてたから助けてあげたんだ。そしたら僕のほうになついちゃったみたいで・・・。」

段ボ「いたっ!あたたたたっ!どうも、食べられかけてたおっさんです。こいつっ!噛むなっ!」

ジュ「いやお前もついてくんのかよ・・・。」

助けられた恩とでもいうのだろうか、段ボールで身を包んだおっさんも仲間に加わった。・・・さっきから右足を血が出るくらい犬に噛まれ続けてる・・・。

こうして少年と別れ例のホストクラブに殴り込みに行くことが決定した。

アイリッシュウルフハウンドのケルベロスは「ケルちゃん」、

ホームレスのおっさんは「ダンボ」の愛称でケルちゃんの誘導役として付いてくることになった。

 

 

ジュ「っかしーな、この辺のはずなんだけど」

ダン「なんてお店の名前なんですか?」

ジュ「ホストクラブセイントナイツ~聖夜の誘い~」

ダン「うわ~こりゃきつい」

 

立ち並ぶホストクラブの中でなかなか目的の店が見つからない。

・・・とここで、

ケル「バウバウ!」

ジュ「お、どうしたケルちゃん。もしかしてマッチ箱の匂いで店の方向とか分かっちゃったりする感じか?」

ケル「バウッ。」

縦にふんふんと首を振るケルちゃん。

これは早々に店見つかるパターンか、やったぜ。

ダン「そしたら匂い覚えさせてみますね・・・」

そういって自分の右ポケットからマッチ箱を取り出しケルちゃんに差し出すダンボ。

ダン「ほーれ、覚えろ覚え・・・(ガブッ!)ぁいたっ!いてててて!

間髪入れず噛まれるダンボ。

そのままマッチを握ったダンボを咥えて引きずり走り出すケルちゃん。

ダン「いやぁぁぁっ!放してぇっ!」

ダンボの断末魔が寒空の下こだまする。

 

・・・・・。

 

数十分走ったのちたどり着いたのは、・・・・キャバクラ「むちむちぷりん」?

ジュ「ケルちゃん、ここにやつがいるのか?」

ケル「くーん・・・。」

困った顔で首を傾げるケルちゃん。

目的としていた場所はホストクラブであって、ここではないのでは?

もしくは店員の誰かがこっちの店に遊びに来ているだけなのだろうか。

ダン「・・・・うーん、どこですここ?あっ!!」

ケルちゃんに引きずり回されて途中で失神したダンボが意識を取り戻したようだ。

ダン「たっ!大変です!ジュリアンさんっ!」

ジュ「どうした、豚みてぇな顔して。」

急に勢いよく慌てだしたため唾がコートにちょっとかかった。

私はあからさまに不機嫌にダンボに相対した。

 

ダン「ぶたっ・・・、ええとですねケルちゃんが嗅いだのはホストクラブのマッチ箱じゃなかったんです。」

ジュ「どういうことだ?」

ここでダンボが右ポケットからマッチ箱を取り出すとそこには「キャバレーむちむちぷりん」の文字が。

ダン「つまり私が普段通う店のマッチ箱を間違えてケルちゃんに嗅がせてしまったようですね、はい。」

 

ジュ「構わん、殺せ。」

目でケルちゃんに合図を送り、ダンボに飛び掛からせた。

はじめ恐怖を感じたのか、ものすごい速さで逃げ出したダンボだったが、私の投げた石ころ入りの雪玉が後頭部にクリーンヒットしその場に昏倒。

すぐさまケルちゃんに追いつかれ尻をこれでもかというほど噛みつかれ寒空の下で放置された。

 

かくしてかけがえのない仲間を一人失った(棒読)が、我々の冒険はまだ幕を開けたばかりだ。

とりあえずもう一度ホストクラブのマッチ箱の匂いをケルちゃんに嗅がせて目的のホストクラブに向かうことにした。

 

 

・・・・つづく?